令和6年3月
「薬剤部紹介動画」
令和6年3月
「薬剤部紹介動画」
安心で安全な医療、良質な医療を提供するために、薬剤師としての専門性を発揮することが求められています。特に癌化学療法においては、薬剤師の専門知識を活かし、プロトコルのチェックから処方監査、抗がん剤の無菌調製間で行い、抗がん剤が安全に実施されるように努力しています。
その他、感染対策、褥瘡対策、栄養サポート、緩和ケアなどのチームでも専門性を発揮しています。
また自働注射自動払い出しシステムを導入し、散薬監査システムなどの調剤支援システムを導入し、リスク回避に努めています。
各病棟には薬剤師1名が担当し入院患者様のお薬に関わり、薬の効果や安全性を評価し、医師、看護師等病棟スタッフとともに患者様に有効で安全な薬物療法が行われるように心掛けています。
常に社会からのニーズを的確に捉え、「医薬品の適正使用」の観点から積極的に医療に貢献し、信頼される薬剤師となることを目指しています 。
千葉ろうさい病院の理念と基本方針に基づき、知識と倫理観をもって患者及び家族に安心で効果的な薬物療法の提供に努めます。
医師が記載した処方せんをもとにくすりを患者さんにお渡しする仕事です。
その際に患者さんの年齢や性別からくすりの量や種類が適正かどうか、また相互作用のあるくすりが処方されていないかどうかチェックしています。問題があれば薬害の防止に努めて医師に問い合わせをします。今はコンピュータ化されており安全性、迅速性が以前と比べて格段に違います。
最近の傾向として、厚生労働省からの指導もあり病院薬剤師は入院患者さんに対してサービスを行い、外来の患者さんのサービスには街の調剤薬局(かかりつけ薬局)の薬剤師がするようになりました。当院でも平成13年から院外処方箋の発行をはじめました。
主に入院している患者さんの注射薬の調剤業務です。(外来患者さんの注射薬も同様に調剤しています)
平成26年に注射払い出しシステム(写真)を導入しました。
医師の注射指示を受けて、薬剤部でその日ごとの患者さん一人一人の注射処方せんを出力し、それをもとに注射薬を取り揃えます。それを注射カートに入れて前日に病棟へ引き渡します。その際にも調剤業務と同様に注射薬どうし混ぜてもよいものか、静脈注射でいいか(点滴ではないのか)、量は適正か、投与期間は適正か等のチェックをしています。問題があれば医師に問い合わせをします。注射は効果発現が速やかなので特に注意を要します。
DI(Drug Information)業務といったりもします。
最近は医療事故が多く報道されています。大半がくすりに関してのものです。患者さんがなるべく事故に遭われないように医薬品の副作用情報であるとか相互作用情報を収集し、医師や看護師に提供しています。また薬品の安定性であるとか医師、看護師、患者さんからの問い合わせ等の情報も収集し管理しています。この業務でさまざまな疑問を解決することでその他の業務が円滑に進みます。
患者さんに使用されるくすりはすべてが市販されているものとは限りません。疾患によっては薬品を調製して作成する事が必要な場合もあります。このような方たちに使用される薬品について病院として協議し、薬剤部で調製し患者さんに適用されます。ただしそれほど多くはありません。一般的には滅菌したり、混合する業務が多いです。
薬は適正に使用されていても有害な作用を現す事もあります。その為に、入院の患者さんのくすりについて飲み方の確認であるとか、注意しなければならない副作用、相互作用について患者さんのところまで行って説明する業務です。過去の副作用歴や嗜好品(健康食品等)をお聞きして飲みあわせて問題ないか、他院でくすりはもらっていないか、それらと当院のくすりと相互作用はないかをチェックしています。おくすりに関しての相談にもお答えしています。
当院で取り扱っている薬品は全部で約1500品目あります。適当に購入していると古いくすりを患者さんにお渡ししてしまう可能性が出てきます。不良在庫を抱える可能性も出てきます。不足するくすりも出てくる可能性があります。そのためコンピュータ管理をして、適正な在庫に努めています。
同じ量のくすりを飲んでも人によって効果が違います。また病気の症状とくすりの副作用の症状が似ているくすりもあります。こんなとき血圧のくすりのように血圧を測ることによってくすりの効果がわかればいいのですが、このように簡単に効果がわかるくすりはあまり多くありません。採血をして血液中のくすりの濃度を測ることで効果の判定をしているくすりがあります。
血液中の濃度を測ることによってより効果的で安全な薬の効果を現すよう医師に提案しています。
病気のことをいつでも相談できるのが「かかりつけ医」と言います。同じように薬の事を相談できるのが「かかりつけ薬局」で、次のような利点があります。
尚、お薬代は、保険薬局でお支払いください。又、処方せんを紛失された場合の再発行は自費となります。
(1)当院では患者さんへ抗がん剤の説明用紙に薬剤名、治療スケジュール、治療開始日など記載し説明をおこないます。
説明後、「院外処方箋」とともに患者さんにお渡しし、保険薬局の薬剤師に提示するように患者さんに指導します。
(2)保険薬局で患者さんから聞き取ったアドヒアランスや副作用に関する情報など、「即時性は低いものの処方医師へ情報提供した方が望ましい」と判断された内容をFAXにて集約し、医師へ情報伝達を行い情報の共有化を図ります
*疑義照会は通常通りの方法で行ってください。
(1)当院では化学療法を安全に行うために使用されているレジメンは化学療法委員会にて検討、承認されています。
(2)レジメン閲覧をご利用にあたって
・患者さん、一般の方への情報提供を目的としたものではありません。
・適切な投与管理の実践以外を目的とした使用や無断転用は禁止します。
・投与量・投与スケジュール等は患者さんの状態によって変更される場合があります。
当院では定期的に保険薬局薬剤師を対象に化学療法に関する研修会や勉強会を行います。2021年度は6月、10月に予定しています。
千葉ろうさい病院 薬剤部直通(FAX 0436-76-9806 )
薬学部に在籍する学生の方には「奨学金制度」があります。