千葉ろうさい病院は、市原市並びに千葉市南部を含む周辺住民と勤労者の方々に、高度で安全な医療を提供する大切な役割を担っています。現在、年間約5,500例以上の手術の実施、約4,000名の救急搬送患者さんの受け入れを行っていますが、このような状況に対応すべく病院機能の充実化を図っています。災害時には傷害を受けた方の治療をするだけではなく、災害医療を行う医療機関の支援をする「災害拠点病院」「DMAT指定病院」に指定されています。

その他、「がん診療拠点病院」として、がん患者さんの手術、放射線、抗がん剤治療のみではなく通院で抗がん剤治療を受けて戴く通院治療室を設置し、がん治療を受けながら働く方々に、休業からの職場復帰や治療と就労の両立を可能にするための支援も行っています。また、各診療科のほかに様々な専門的医療に対応するための部門を設けています。高齢化が進む中で増加が予想される認知症に対して「認知症疾患医療センター」を設立して、専門のスタッフが電話や面談での医療相談にもあたっています。

千葉ろうさい病院を受診される方の治療だけでなく、訪問看護などを介して、積極的に地域医療の向上にも取り組んでいます。千葉ろうさい病院は、小回りが利きながら、かつ高度な医療が提供でき、さらに健全な運営を進めている病院として県内でも貴重な存在です。今後も皆様方からのご支援を賜わりながら、納得のできる治療を受けられる地域の病院であり続けるよう職員一同努めていく所存です。