勤労者脊椎・腰痛センターの山縣先生がPASMISS2021を開催しました
PASMISS 2021を開催して
7月2−3日に第21回太平洋アジア低侵襲脊椎外科学会 (The 21st Pacific and Asian Society of Minimally Invasive Spine Surgery: PASMISS 2021)を完全WEB方式で開催いたしました。
3年前の2018年台湾での学会の際にPASMISS会長として選出され、その後この学会の開催の準備をしてきました。
当初は幕張メッセの国際会議場で開催予定でした。しかし昨年から蔓延した COVID-19により状況が大きく変化しました。まずTOKYO2020の開催が1年延期になり、我々が予定していた会場、ホテルの確保に困難が生じました。JOCの力は絶大で当方が既に予約をしていたにもかかわらずメッセの使用は不可能となりました。会場をホテルへと移し2021年こそはCOVID-19から解放されるものと確信して準備をしましたが、それも叶わず完全web開催となりました。
予定していた学術会議は延期することはできません、手術の進歩はここ数年さらに加速されて、その進歩は目覚ましいものがあります。私たちは立ち止まらずに前に進まなければなりません。
今回のテーマは Evolution of spine surgery and future surgery としました。
特別講演、招待講演、PASMISS seminar, faculty lectureと合わせて100を超える発表、講演となりました。これらが2日間にわたり、Web配信され、討論が行われました。
特別講演では徳島大学の西良浩一教授にfull endoscopic surgeryの最先端をお示しいただきました。また帝京大学沖中研究所最先端研究所の杉本美紀教授からは近未来の手術室と称して、AI を駆使した、未来の手術を紹介していただきました。
我が国にはTela surgery 学会、ロボット手術学会が創設されています。
お陰様をもちまして、150名を超える参加者を迎えての有意義な討論を重ねることができました。今後も脊椎の内視鏡手術、最少侵襲手術は益々発展し、アジアの先生方との友好も深まるものと思われます。閉会式ではスケジュールが大幅に遅くなったのですが、次回の開催国であるシンガポールの先生方は待機していてくれました。やはりface to face で行いたいですねと言ってシンガポールに大会旗を渡すことができました。
学会を盛会裏に終了することができましたのはスタッフの多大なご協力と、ご支援の賜物と、あらためて心より御礼申し上げます。
第21回太平洋アジア低侵襲脊椎外科学会
(PASMISS2021)
会長 山縣 正庸
(千葉ろうさい病院)