診療科・部門・センターのご紹介

歯科口腔外科

概要・特長

学会認定施設

当科は、日本口腔外科学会准研修施設として認定を受けております。また千葉大学 歯科・顎・口腔外科の関連施設として千葉大学 歯科・顎・口腔外科より御支援を頂いており、専門的治療を要する場合は、千葉大学 歯科・顎・口腔外科と連携し診療にあたります。

病診連携

当科は、市原市歯科医師会に入会しており、地域の医療機関と緊密に連携し診療にあたっております。市原市以外にも千葉市、茂原市、袖ケ浦市など広域の医療圏より患者さんのご紹介を頂いております。2025年は年間で1508人の患者さんが当科を紹介され受診されました。病診連携の観点より、当科では一般的な歯科処置は行っておりませんので、歯科処置が必要な患者さんは、かかりつけ歯科に積極的に紹介させて頂いております。

周術期口腔機能管理、院内連携

全身麻酔手術を受ける患者さん、化学療法を受ける患者さん、骨修飾剤投与前の患者さんなど、院内他科より多くの患者さんのご紹介を頂いております。2025年は年間で2831人の患者さんを院内他科よりご紹介頂きました。口腔清掃を行なう事で、口腔内の細菌数を減らし、術後合併症のリスクを低減できることは広く知られています。当院では、全身麻酔処置を受ける患者さんの多くが術前に当科を受診されています。歯性感染や顔面外傷など隣接領域に及ぶ疾患や全身管理が必要な患者さんに対しては、適宜耳鼻咽喉科、形成外科、重症・救命科など院内他科よりご支援を頂き対応にあたっております。

薬剤関連顎骨壊死・顎骨骨髄炎に対する高気圧酸素治療

骨粗鬆症や悪性腫瘍の骨転移に対して使用される骨吸収抑制薬の投与を受けている患者さんのなかで、稀に顎の骨が腐ってしまう事(顎骨壊死)があります。一旦、顎骨壊死を発症すると難治性であることが多く、治療法としては手術療法を中心とした治療法の有用性が知られています。しかし手術治療を希望されなかったり、手術による侵襲が大きく手術が難しい場合などに、高気圧酸素治療が有効になる場合があります。当院には、2台の高気圧酸素治療装置があり、治療適応のある顎骨壊死の患者さんに高気圧酸素治療を行なっております。千葉県内でも高気圧酸素治療装置を有する医療機関は少ないため、他施設より高気圧酸素治療目的にご紹介頂く顎骨壊死の患者さんも多くいらっしゃいます。

外来診療日と手術日

当科では、平日月曜日から金曜日の午前中が紹介患者さんの予約枠になっております。毎週火曜日・毎週木曜日・第2/第4金曜日の午後には、手術室で全身麻酔下の手術を行なっています。炎症や外傷など急を要する患者さんに関しては、予約外の診療も可能ですのでその際は、別途お問い合わせ下さい。

やまの ゆきお

山野 由紀男

役職・職位

診療科長
部長
医学博士

認定医等

日本口腔外科学会 口腔外科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
日本口腔科学会 認定医
日本有病者歯科医療学会 認定医
歯科医師臨床研修指導医
ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター

たけうち しん

武内 新

役職・職位

医師
医学博士

認定医等

日本口腔外科学会 口腔外科専門医

とえだ ゆりこ

戸枝 百合子

役職・職位

医師
医学博士

認定医等

日本口腔外科学会 口腔外科専門医
日本口腔外科認定医
歯科医師臨床研修指導歯科医
日本救急医学会ICLSインストラクター

外来担当医表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
山野 山野 山野 山野 山野
武内 武内 武内 武内 武内
戸枝 戸枝 戸枝 戸枝 戸枝
[大学] [大学] [大学]

備考

  • 完全予約制。紹介制。
  • 歯科口腔外科の受診にあたっては、紹介状が必要です。連携予約室にて御予約下さい。

2025年 入院手術件数(2025年1月~12月)

全身麻酔手術:191件

智歯抜歯など抜歯術 130
顎骨嚢胞・腫瘍摘出術 44
顎骨骨折手術 5
舌腫瘍切除 2
骨隆起形成術 6
インプラント除去術 3
小帯形成術 1

局所麻酔手術:12件

膿瘍切開手術 6
抜歯術 6

主な対象疾患

  • 歯および歯周組織疾患
  • 顎骨嚢胞など顎骨病変
  • 顎関節疾患(顎関節症)
  • 顎顔面外傷
  • 歯性感染症
  • 口腔粘膜疾患
  • 口腔内の腫瘍性疾患(悪性腫瘍は専門施設へ紹介となります)
  • 歯科インプラント治療
  • 周術期口腔機能管理(口腔ケア)

主な治療

親知らずの抜歯

ご紹介頂く患者さんの中で最も多いのは、親知らずの抜歯に代表される難しい抜歯になります。多くは外来局所麻酔下に抜歯を行なっておりますが、抜歯が困難な場合や複数本の抜歯が必要な場合は、全身麻酔下に行なう事もあります。全身麻酔下での抜歯の場合、最短で2泊3日の入院になります。日帰りの静脈内鎮静法に関しては、当科では行なっておりませんので、希望のある方は千葉大学など近隣の大学病院に紹介となります。

外科的歯内療法(歯根端切除術)

通常の根の治療(根管治療)で改善が難しい場合で、歯の温存を希望される時には、外科的に歯の先端を切断し、病変を除去する治療を行なう場合があります(歯根端切除術)。歯の温存をできるだけ希望される患者さんも多く、当科でも歯根端切除術のご紹介が経年的に増加しております。歯根端切除術に際しては、各種逆根管充填剤を併用した標準的な逆根管充填を併用しております。手術室で歯根端切除術を行なう場合は、手術用顕微鏡を使用しより精密な治療を心がけています。当科紹介時に歯根破折など歯根端切除術の適応ではない場合もあり、術前の診断も重要になります。

歯科インプラント治療 (保険適応外)

近年、歯科インプラント治療は一般的な治療になっており、多くの歯科医療機関で行なわれております。当科では、かかりつけ医やかかりつけ歯科医の先生より患者さんをご紹介頂き治療を行なっております。歯科インプラント治療は自由診療 (保険外診療) になります。歯科インプラント治療に際しては、CT画像を用いたシミュレーションソフトを使用し、患者さんのデータをもとにしたサージカルステントを作成し、処置時間の短縮と正確性を心がけています。なお大きな骨の移植が必要など当科で対応が困難な場合は、専門施設へ紹介となる場合もあります。当科で歯科インプラント治療を御希望の場合は、かかりつけ医院やかかりつけ歯科医院からの紹介状が必要になります。