看護師インタビュー

結婚後に希望して、東京労災病院から千葉ろうさい病院に異動しました。付近に大きな病院が少ないこちらは、東京の都心の病院以上に地域での存在意義が大きく、働きがいもあると確信していたからです。実際「この病院を頼りにしている」という患者さんの声は多く、中核病院の役割の一端を担っている誇りを感じながら働いています。

私は３人の子どもを出産しています。最初の出産の後は病棟勤務、２人目の出産後は中央手術部、３人目の後現在は主に整形外科の外来に勤務しています。すべて自分の希望で異動しました。手術部では、病棟では経験できないことを学び、専門的な技術を高めました。外来に来たのは、初めてこの病院の診療を受けに来る方や通院されている方のフォローを身につけるためです。出産のブランクをマイナスにとらえず、向上心を切り替えてきました。

患者さんに対しては、常に「自分や自分の家族だったら」と考えて接するようにしています。そうすると、患者さんも自然に心を開いて本音を言ってくれて、うまくいくことが多いです。

入院患者さんと違って毎日関わることは少ないため、短い関わりの中で個別性を見出したり、必要な看護をアセスメントしたりすることが難しいです。同時にそれがやりがいでもあります。病棟や手術室での勤務経験が役立つ場面は大いにあり、それによって患者さんへの理解が深まったり不安を和らげたりもできると、自分のキャリアに手応えを感じます。
通院間隔が長く、かつ短時間の接点ながらも、名前を覚えてくれたり、頼りにしてくれたりするのがとてもうれしい瞬間ですね。

院内研修でも、外部講師を含む様々な分野のエキスパートの講演が多く設けられており、とても刺激になります。キャリアラダーをはじめキャリアアップの教育支援体制は充実しています。若手が挑戦できるのはもちろん、子育て世代も決して置いてきぼりにはならないキャリアプランがあります。

最長で子どもの３歳の誕生日までは１時間早く上がれる時短勤務が可能で、私も利用しました。子どもが１歳未満で復帰する場合、もっと短い育児短時間制度もあります。
当院には院内保育施設と病児保育室もあり、私が一番助かっているのは病児保育施設です。子どもの急な発熱や症状が長引く時などに受け入れてもらえるので、「仕事を休んで迷惑をかけてしまう」と悩むこともありません。育休後は他に、未就学児の子どもの検診や予防接種、看病の時に使える休暇が年５回与えられます。

子どもと一緒に過ごすことがリフレッシュです。休日の前の晩は、撮りためたドラマを一人で一気に観るのが楽しみです。有給なども取りやすいので、家族の思い出も作れています。

現在、院内のキャリアラダーのレベルIIIに挑戦中です。複数部門を経験したり、子育て中の今も上司や同僚の理解でなるべく残業がないように仕事ができているので、看護師としてさらに成長したい。これからもキャリアアップにチャレンジしていきます。