緩和ケア病棟
4東病棟は「患者さん・ご家族の思いを尊重し、その人らしい時間を過ごせるよう支えていきます」を理念とした緩和ケア病棟です。がんによる辛い症状を緩和し、できるだけ、今までの日常生活に近い自然な環境で過ごしていただきたいと考えています。苦痛になる医療行為はなるべく行わず、患者さんが自分らしく過ごせるようなケアを提供していきます。
5東病棟
5東病棟は、循環器内科・消化器内科・産婦人科・歯科口腔外科の混合病棟であり、ハイリスク分娩や、手術療法を行う患者に多く対応しています。40台の心電図モニターを備えており、日々ICU、HCUと連携を図りながら急性期医療・看護が幅広く実践している病棟です。生命の誕生に携わる緊張感とともに高度医療に触れる中でやりがいを持つことができる環境があります。看護師、助産師が多く在籍し、知識や経験を活かしながら患者さんに寄り添い、安全・安楽な看護を心掛けるよう切磋琢磨しています。
6東病棟
6東病棟は、消化器外科・乳腺外科・糖尿病内分泌内科の混合病棟で病床数は50床です。主に大腸がん・胃がん・乳がんなどの外科的治療や、手術前後のがん薬物療法、糖尿病教育などに対応しています。人工肛門造設術後の装具選択・装着や、乳房摘出術を受けられる方への補整下着の提案、インスリン自己注射手技獲得を目指す患者指導においては、セルフケア能力を高めるだけでなく、個人の理解度や心理的側面に寄り添いながら、多職種と連携し介入することを心掛けています。また、より多くの患者さんが治療を受けることができるよう、入院初期から退院先や地域連携の必要性について検討し、退院支援に取り組んでいます。
7東病棟
7東病棟は、整形外科・形成外科・脳神経内科の混合病棟です。整形外科の主な疾患は、変形性膝関節症・変形性股関節症・腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア・大腿骨頸部骨折が多く、手術目的で入院する患者さんが大半を占め、安全・安楽に過ごせるよう、看護を提供しています。脳神経内科は、脳血管障害・神経難病の患者さんが入院されます。意識障害や運動障害、嚥下障害がある患者さんが多く、入院早期から医師・看護師・リハビリテーションスタッフと情報共有を行い、残存機能の回復に努めています。また、患者さんやご家族の希望を聴き、退院・転院に向けて多職種で支援することで、安心して入院生活が送れるように心掛けています。
4西病棟
救急病棟は、高度で専門的な急性期医療を担う地域の中核病院として、2024年1月に再編された病棟です。夜間帯の緊急入院に対応する病棟で、様々な診療科の患者さんに対応しています。救急病棟で夜間緊急入院を受け入れることで、一般病棟に入院している患者さんの安眠や安静・安楽に繋がること、また病棟スタッフの夜間帯における負担軽減を図っています。患者さんやご家族が安心・安全に治療を受けられるよう、救急外来・ICU・HCU・一般病棟と連携をとりながら迅速な対応と、きめ細やかな配慮ができることを目指しています。
5西病棟
5西病棟は、呼吸器外科・呼吸器内科・アレルギー膠原病内科・脳神経外科・眼科の混合病棟です。感染症治療や人工呼吸器管理、高濃度の酸素療法やがん薬物療法、脳血管障害・頭部外傷、白内障など、幅広く専門性が高い治療・看護を日々行っています。患者さん、ご家族が治療の意思決定ができ、安全で安心した医療を受けながら入院生活を送れるように多職種で協働したチーム医療を行っています。
6西病棟
6西病棟は腫瘍血液内科、消化器内科・外科、重症・救命科の病棟で病床は50床です。腫瘍血液内科の主な治療はがん薬物療法や輸血療法を中心に自家造血幹細胞移植を実施しています。設備では治療に必要な無菌室を6床設置しています。消化器内科・外科の主な治療は、内視鏡治療を中心とし血管塞栓術、ラジオ波焼灼術や手術・がん薬物療法を実施しています。患者さん、ご家族に寄り添い安全で質の高い看護が提供できるよう取り組んでいます。
7西病棟
7西病棟は小児科・耳鼻科・泌尿器科・整形外科の混合病棟です。小児科は肺炎・胃腸炎・川崎病などの患児が多く、小児ならではの明るい雰囲気作りをしています。耳鼻科は突発性難聴・顔面麻痺や、甲状腺疾患で手術目的の患者さんが入院され、治療や処置を行う環境が整っています。泌尿器科は、前立腺がん・膀胱がん・尿路結石などで手術目的の患者さんが入院されています。整形外科では骨折や脊椎疾患に対する高度で専門的な治療や看護の実践をしています。安心して過ごせる療養環境を心がけ、退院や転院にむけて早期から多職種で協働し退院支援をしています。
ICU
ICUは、全診療科の生命危機にある重篤な重症患者を受け入れる病床数6床のユニットです。患者さんの回復に向け多職種がOne Teamとなり、治療方針やケア・離床・栄養の開始時期について毎日カンファレンスを行い、最善・最適な医療・看護を提供しています。看護師は、様々な生態監視モニターや生命維持装置などの機械類に囲まれた環境下で、超急性期の患者さんを2対1の看護体制で、24時間365日集中的な治療・ケアに携わっています。看護実践に必要な専門的知識・技術を段階別に学べる体制を整えています。
HCU
HCUは、ICUと一般病棟の中間に位置する病棟で、全診療科の急性期や周手術期の患者を受け入れる病床数12床のユニットです。4対1の看護体制で高度な治療とケアを実践する中では、患者さんが一日も早く回復し普段の日常生活が送れるよう、安全で安心な医療・看護の提供に多職種チームで実践しています。また、ICUとの部署間人事交流を通して看護実践力を身につけることができよう教育体制を整えており、スキルアップしながら働くことができます。
中央手術部
中央手術部は入院棟の3階フロアーに位置し、手術室10部屋、クリーンルーム2室、陰圧手術室を1部屋有しています。手術室では、あらかじめ計画された予定手術だけでなく、24時間365日緊急手術にも対応し、年間約4500件の手術を行っています。手術室看護師は、患者さんが安心して手術が受けられるように、笑顔をモットーに手術前・手術後の患者訪問を行い、安全な手術看護の提供を行っています。また、手術を受けられる患者さんの家族には、手術室から携帯電話を渡し、院内のどこにいても手術室からの連絡が受けられるように、家族への看護を行っています。私たち、手術室看護師は、患者さんの声となり、医師や他部門との連携を図り、今後も安全な医療を提供できるように心がけていきます。
外来
外来において専門的な治療を受ける患者さんが増えています。その中でもインスリン調整指導、糖尿病透析予防指導、フットケア、ストーマケア、リンパ浮腫ケア、緩和ケア(疼痛マネジメントや放射線療法のケア)等では専門的知識を持った看護師が中心となって運営しています。また、在宅支援が必要な患者に対しては地域医療連携室、がん相談支援センター、認知症疾患医療センターのスタッフと連携しながらチーム全体で対応しています。救急外来、内視鏡室、放射線検査・治療においては、迅速で安全な介助ができるよう各自が自己研鑽に努め、高度な救命処置の提供を目指しています。
今後、益々高齢化の進む社会を見つめ、入院と外来、地域をつなぐ多様な健康課題に向けた、患者・家族の方々がもつ不安や困りごとに対応できるよう取り組んでいます。
がん相談支援センター
がん相談支援センターには相談員となる看護師が専従1名、兼任1名で配属されています。がんと診断され受診中の患者さんやご家族だけでなく、当院に受診していない地域のがん患者さんやご家族からの相談、他県の相談員や地域の情報の問い合わせなど、様々ながんに関わる相談ごとに対応しています。近年、治療の高度化、多様化や医学の進歩による新たな治療の登場、インターネットやメディアにあふれる情報の中で、どのようにがんと付き合っていったらよいか迷う方も少なくありません。まずはじっくりと耳を傾けて相談者の思いに寄り添い、情報の整理や気持ちのつらさを和らげる関わりの大切さを感じています。相談者の方が気軽に立ち寄れる場所であることと同時に、病棟・外来、多職種のメディカルスタッフとの連携を図り、よりニーズに沿った豊かながん医療・看護が提供できるよう協力体制をとることを心掛けています。
患者サポートセンター
地域包括ケアシステムの充実とともに、療養を支える取り組みとして院内の総合的な患者相談窓口として機能しています。患者さんが安心して医療を受けることができるよう看護師、医療ソーシャルワーカー、事務員が協働しサポート体制の強化に取り組んでいます。また、認知症疾患医療センター、がん相談支援センター、入退院支援センターが隣接して設置されている事で、質の高い支援を提供できる環境となっています。
疾病を抱えても自宅等の住み慣れた生活の場で療養し、自分らしい生活を続けるためにも、入院時から院内外の連携が重要となります。患者サポートセンターは多職種でチームを組み、患者さんが安心・安全な療養ができるよう看護の力を発揮していきます。